「ベイスターズビールとベイ餃子」で感じる、横浜スタジアムが人気の理由【ベイスターズ,楽天,交流戦】

5月末、仕事終わりに横浜スタジアムへやってきました。

プロ野球の交流戦「横浜DeNAベイスターズー東北楽天ゴールデンイーグルス」の試合を観てきました。

最後にハマスタのナイターに来たのは巨人ファンだった4年前ですね...。それ以来、昨年までは高校野球観戦か草野球でしか来たことがありませんでした。

久々のハマスタナイター。そこには「来てくれたお客さんを楽しませる工夫」がいくつか見られましたので、紹介していきたいと思います。

いま、ベイスターズが非常に人気である

近年、横浜ベイスターズが非常に人気だといいます。

私が野球を始めた頃のベイスターズといえば、万年最下位で人気もまったくなく、あれだけの高立地を誇る横浜スタジアムがガラガラの、そんなイメージが有りました。

しかし、今ではほぼ毎試合満員。土日のハマスタのチケットは入手困難になるほどです。

中古のチケットもハマスタはプレミアになり、「チケットの取りにくさ」で言えば12球団トップクラスだと言われています。

もちろん、筒香選手などの加入でチーム力が上がったことなどもあるでしょう。

しかし、「試合の良し悪し」だけではない「スタジアムを楽しむための」仕掛けが多数あったのでした。

座席の色がブルーで統一されている

ハマスタの座席といえばオレンジ色だった記憶がありますが、今は360度どこを見てもブルーとなっています。

『コミュニティボールパーク』化構想に基づく2018年改修第一弾として、8,402席(内野エリア5,749席、外野レフト側スタンド全席2,653席)の座席カラーを“横浜ブルー”に変更いたします。なお今回の変更により、横浜スタジアム全体の座席カラ―が“横浜ブルー”に統一となります。

『コミュニティボールパーク』化構想は、野球が好きな人はもちろん、野球を生で観戦したことがない人も家族や友人、同僚と気軽に集い楽しめる場をつくることを目的とし、地域や職場における様々なコミュニティが“野球”をきっかけに集い、コミュニケーションを育むランドマークになりたいという思いを集約した構想です。私たちはこの構想に基づき、本拠地である横浜スタジアムが、横浜DeNAベイスターズというチーム、さらに横浜という街を象徴するカラー“横浜ブルー”に統一されることが重要と考え、改修を進めてまいりました。これまで、2016年には6,035席のカラー変更を行い約41%、2017年には6,956席のカラー変更を行い約67%の座席カラーを“横浜ブルー”に変更してまいりました。

すべての席がブルーになったのは今年からなのですね。

今のベイスターズは大人気で、1塁側・3塁側関係なしに、全方向からベイスターズファンの声援が聞こえてきます。その360度の声援を座席の色で後押し。

ベイスターズファンがより3塁側にも座りやすくなるこの改修は非常に良いと思います。3塁側に座ってもベイスターズの応援が楽しいというのは、お客さんにとってもより良いですし。

運営としてはホームのお客さんが増えることで、ビジター球団に左右されない、安定した集客が可能となります。昔だったら巨人戦・阪神戦でしか満員にならなかったのが、今ではどこが相手でもハマスタが満員になっています。

選手としても、昔だったら1塁はホーム、3塁はビジターと明確に別れていましたが、今は「ホームの優位性」をより感じることができると思います。

「ベイスターズビール」がめちゃめちゃ美味しい

私が一番びっくりしたのは「ビール」です。

野球場のビールと言えば、「高い」と思う方が多いと思います。1杯700円あるいは800円という価格は、悪い意味で「球場価格」と言われています。

もちろん、売り子さんが回っているのでわざわざ売店に行かずとも買えるというメリットもあります。(売り子さん目的に買う人もいると思いますが...)

しかし、横浜スタジアムのビールにはそのような感情を覆されました。

横浜スタジアムには「ベイスターズビール」という、オリジナルのクラフトビールが2種類売っており、これがめちゃめちゃ美味しいのです。

以下の写真はエール。スッキリとした飲み口の後に、エールビール特有の香りを味わうことができます。

そして、私がハマったのはベイスターズビールのラガー。

こちらも、非常にスッキリとした飲み味で、後からくる柑橘の香りも爽やかです。

クラフトビールにありがちな独特の苦味もカットされており、広い層をターゲットにしていると感じます。かつ、ビールが好きな人は何杯でも飲んでしまう感じ。

これには参りました。美味しい!

これのすごいところはクラフトビールだというところです。

700円で普通のビールだと割高感を感じますが、生のクラフトビールが700円と聞くと、そこまで割高感を感じなくなります。

クラフトビアバーなんかに行くと700円、800円しますもんね。

「他のビールと値段を揃えないと買ってもらえないから、利益率を落としてでも700円で販売している」とのことですが、これは売れるでしょうね。

このビールが「ハマスタでしか飲めない」ということで、必然的に私の足もハマスタへ向かうこととなるでしょう。感動しました。

ベイスターズビールに合う「ベイ餃子」

ハマスタのモニターで「ベイスターズビールに合う餃子を作りました」という広告を観ました。 

その餃子の映像が美味しそうで、1塁側の端っこまで「ベイ餃子」を買いに行きました。中華街の「江戸清」と共同開発した商品だそうです。「江戸清」には私も行ったことがあります。

550円で大きな餃子が4個。王将と比べると高いですが、普通の餃子よりも遥かに大きいので、居酒屋と比べると値段に遜色はないと感じます。

もちろん味も素晴らしい。

餃子の皮はもっちり、焦げ目は少しパリッと。中の餡がジューシーで量も多くて、とても美味しかったです!

野球場らしく、醤油なしで食べられる濃いめの味付けもグッドです。この味付けがビールに合うんですよね~。

ベイスターズビールとベイ餃子のコンビネーションはたまらなかったです。

「これだけのために」ハマスタに来ても良いと思えるくらいでした。

360度、どこのベイスターズファンも応援している

筒香の応援歌や得点したときの応援歌など、ベイスターズはどの席のファンも「みんなで応援しています」。特に筒香の打席には、360度のファンが両手を前に掲げて「ホームランかっとばせ筒香~♪」と歌っている様子を観ることができます。

そして極めつけは抑えの山崎康晃投手が登場するときの応援「ヤスアキジャンプ」です。セーブがつく場面では8回の裏が終わった瞬間から、ベイスターズファンがジャンプで迎えます。

音楽に合わせてジャンプして「ヤ・ス・ア・キ」とみんなで叫ぶ一体感、一度は体感してほしいです。

筒香選手のホームランは感情を揺さぶる

明確なスター選手がいるのも、ベイスターズの強みでしょう。

この日の楽天戦は9回裏ツーアウトまで1点差で負けていましたが、そこから筒香選手が同点ホームラン。10回裏にも点を重ね、サヨナラで勝ちました。

あと1つで負けるというところでホームランを打つ筒香選手。この土壇場でのアーチには、感情を揺さぶるものがありました。

ベイスターズが勝つと「フェスティバル」になる

ベイスターズが劇的なサヨナラ勝ちをおさめたあとのハマスタは、ひとことで言えば「フェスティバル」。

ヒーローインタビューは、球場の照明が落とされ、青い光の中で行われます。まるでコンサート会場のような演出です。

ヒーローインタビューの後は花火が打ち上がります。それも壮大に。

なんだか、優勝したような感覚ですが、毎回の演出をこれだけ盛大に行っているのです。試合に勝った後にこれだけの演出があると、楽しいですよね。

相手のファンも負けた後ですが、これは楽しめると思います(実際に渡しの友人の楽天ファンは花火に驚いていた)。

以上、私がハマスタで感じた「スタジアムを楽しむための」仕掛けでした。

「娯楽の多様化」「体験の時代」「可処分時間の奪い合い」と言われる現代において、1試合ずつ、これだけの演出を放り込んでくるベイスターズのスタジアム運営には「さすが」と言わざるを得ませんでした。

千葉ジェッツにも似たような動きを感じましたし、これからのスポーツは

「ファンがスタジアムに来る動機をどれだけ作ることができるか」

という勝負になっていくと思います。

ベイスターズには学ぶべきことがまだまだあると思いますので、引き続きハマスタに通ってみたいと思います。